西方町の小学校でのむし歯予防活動
平成23年の栃木県歯科医学会で西方小学校での35年間のむし歯予防活動を発表しましたが、その内容の抄録です。
栃木県歯科医学会で発表した西方小学校での35年間の取り組みです
子供たちのむし歯は激減しました。開業以来子供たちのむし歯を絶対に減らそうと、いろいろ取り組んできましたが、フッ化物洗口が一番効果的な予防法であると確信しました。
全国の12歳児のむし歯状態の比較
新潟県はさすがにフッ化物洗口先進県だけあって、子供たちのむし歯は少ないですね。佐賀県や愛知県や京都府が県や県歯科医師会が中心になって全県的にフッ化物洗口に取り組んでいますので、急激にむし歯が減少しています。素晴らしいです。
ところで栃木県は全国何位でしょうか? 残念ながら24年度は38位です。県や県歯科医師会の、もっと真剣な取り組みが必要ですね。
ところで栃木県は全国何位でしょうか? 残念ながら24年度は38位です。県や県歯科医師会の、もっと真剣な取り組みが必要ですね。
西方小学校でのフッ化物の講話
平成22年に西方小学校でむし歯予防の講話を行いました。フッ化物のむし歯予防効果と西方小学校での昭和51年からの取り組みを、子供たちに判り易いように話しました。子供たちのむし歯は当初の1/10に減少しました。
厚生労働省のフッ化物洗口ガイドライン
平成15年1月 厚生労働省がむし歯予防をすすめる為に、効果的な方法としてフッ化物洗口のガイドラインを作成し、都道府県知事に対して関係団体に周知させるように指示しました。
平成25年度西方小学校の有病者率
全校生284名中、むし歯や処置歯や喪失歯のある児童は135名でした。全体の47.54%だけでした。真っ白な健康な歯をした児童が149名で52.46%いますので、素晴らしい結果でした。これは38年間、フッ化物洗口を継続した効果だと思います。ちなみに6年生のDMFTは0.21本で全国平均の1.10本に比較すると 1/5 になります。
全国の歯科・口腔保健推進条例制定状況(施行順に)
2014年度のフッ化物洗口状況
全国的にはフッ化物洗口が普及して、100万人を超えました。しかし、栃木県は児童の数の減少も影響してかなり少なくなり、前回の13位から22位に後退いたしました。歯科関係者のフッ化物に対する関心がうすいのが最大の原因ですが、残念な事です。栃木県の児童のむし歯保有率が全国38位である事を認識していないですね。
平成26年度西方地区小中学校学年別有病者率
西方小学校、真名子小学校、西方中学校の歯科健診結果から各学年の有病者率を掲載します。6年生では両校合わせて児童60名中、未処置歯や処置歯のある児童が17名で、有病者率は28,33%です。71%以上の児童が真っ白な歯を持っています。中学2年生では実に77,41%の生徒が真っ白な歯を持っています。素晴らしい事です。